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「楮かしき」のボランティア

そして、立て続けの投稿になりますが
先月1/25(土)に久保昌太郎和紙工房さんにて、「楮かしき」のボランティアに参加して参りました!


こちらが概要です。

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~楮かしきと和紙作り~
小川和紙の原料となる「楮(こうぞ)」。現在の小川町ではその多くを県外・海外からの仕入れに頼っており、「30世紀につながる小川まちづくり委員会」では地場産原料確保と、その加工技術の継承を通して持続可能な小川和紙の発展に努めています。

今回の作業は楮の原木から原料となる皮の部分を剥いていく、和紙作りの最初の作業。ここで処理された原料が職人により一枚一枚和紙として製品化され、国内外、後世にまで残るような様々な場面で利用されます。和紙の伝統技術保存と、和紙原料の確保のため、皆様のご協力よろしくお願いします。

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かしきは和紙作りの冬の風物詩。
お正月が明け、その年の紙作りの始まりの作業として心改まるとても大事な作業かと思います。
諸事情で予定よりかなり遅れての参加となってしまいましたが、少しでもお手伝いさせて頂けて何よりでした。


こちらが夜明け前から大釜で蒸して準備してくださった楮の木です。
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蒸した後お水をかけると木の芯と皮の間に隙間が出来、剥きやすくなります。
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冷めると剥きにくくなるのでお布団をかけて冷めないように。
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幹のはじっこから指で少し切り込みを入れ1本1本剥いていきます。
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つるつるーっとうまく剥けたときの面白さったら、やみつきになります。
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たくさんの楮の木を、皆さんと一緒に一気に作業します。
(前掛けが渋くて素敵です♡)
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この日の成果でした。こんなにたくさんの!
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この皮が和紙の貴重な材料となります。
和紙は、この皮を乾燥して、もう一度水につけ、黒い部分を削り、煮て、叩き、漉き、干し、、、と覚えきれないほどたくさんの行程を経てようやく出来上がるのです。
とても手間がかかって気が遠くなりそうですが
その手間がかかった分、美しく丈夫でずっと永遠に使えて、ぬくもりのある唯一無二の素晴らしい和紙となるのですね。


芯の木を何本か頂きました。
絶対、何か素敵なものとして使えそうな気がするのですが…♪
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作業後は美味しいお煮しめという小川町の郷土料理をご馳走になりました。
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(お煮しめアップの写真は失念><)
お野菜がたくさんで、ほっこり美味しい汁物でした。
冷えた体が暖まり、本当に美味しかったです。ご馳走様でした!


ふんわりとお芋を蒸したようなあまーい香りがするなか、無心に楮の皮を剥き続ける
この「かしき」の作業がとても好きです。
また、ご一緒させていただいた方々とのおしゃべりもとても楽しく、気づいたら作業はあっというまに終わってしまいました^^;

和紙作りの大切ないち工程を体験させて頂ける機会はなかなかありません。
ぜひ来年は皆様も!


久保さん、ありがとうございました!
またどうぞよろしくお願いします。
by komesake | 2014-02-08 00:52 | 〈酒造り編〉 | Comments(0)
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